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2005年 06月 03日
5月2週目に読んだ。
第39回文芸賞受賞。 なんだろう、この浮遊感は。現実なんだけど、現実味がない。無意味なようで無意味ではない。都会のおとぎ話。爽やかな読後感。 例えば、こんな会話が出てくる。 「つまり風車の理論で灰皿を選べってことね?」 「いや、その理論は多分関係ないわ」 物語りの主人公ー半沢良19歳ーは本当は半沢良ではない、創造したリレキショの通りに自分を生きていく。そういった意味で架空の自分である。その周辺を取り囲む人々は、現実なのだが少しずつどこか変わっている。いや、そんなには変わっていない。普通にいるかもしれない。そして、ウルシバラという女の子が現れる。その登場こそが、彼の生活に、この物語りに、光を与え<都会のおとぎ話>へと仕立てあげていく。 ストーリー主体の小説に慣れている人には物足りないかもしれないが、活字を、言葉を楽しむという点において、まさに小説ならではのおもしろさがある。 初期の村上春樹作品、また江國香織さん好きであれば、かなりお勧め。
by m-s-t-pink
| 2005-06-03 10:49
| 読書
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