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2008年 01月 23日
深夜、感情の昂り。 恋人との口論。 絡まりは深く、出口は1時間ほど前に見失った。 行き止まりの狭い空虚に佇む2人。 ただ出来る術は離れることだけ。 些細な、本当に些細なことから恋人と口論になった。きっかけは食べていた胡桃を見て 「こんな歪なのに左右対称ってすごいな」という何気ない会話から。 何が本題で何が伏線なのか解らなくなるほど激化。 言葉は意味を失った。感情はマイナスでしかなかった。 恋人はタクシーで帰る。 午前中の遅い時間にひとり目を覚ます。 外は雪。その衝撃に見ていた夢を忘れる。 この冬初めて東京に雪が積もった。 東京で住む僕にとって雪は日常ではない。 雪の降った後は非日常世界。雪は世界を一変させる。 深夜の互いの感情は、いつもの平穏への逆戻りを求め、またグラスを叩き割ってでもの変化を求め、とにかくその瞬間の状況を一変させることを望んでいただろう。 平穏が無理で、グラスを叩き割ることもせず、ただ時間にだけその救いを求めた。 まさかそれが雪とは。 プラスに考えてみよう。 雪は全てを白く染め上げる。昨夜置かれていた状況を白く一変させてくれたと考えられる。 2人の全てを白紙に戻すというマイナスの考えもできる。 雪が暗示するもの、それは今夜示されるのか、明日か明後日か、それもわからない。 ただ今日、君と一緒に、 「雪だ、雪だぞ、積もったぞ。」と外に飛び出さんばかりの勢いの目覚めにできなかったのが 残念だ。
by m-s-t-pink
| 2008-01-23 12:52
| 断片小説
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