カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
SYALALA そらいろ日記。 さんぽみち watasi +photo 【匠のデジタル工房・玄人専科】 NASA'S LIFE soraとかkaraとか... delusion 立呑屋 半端者の行方について。 Casa de NOVA... e_co's blog 月亮代表我的心 *un deux trois* 最新のトラックバック
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 05月 27日
今月あたまに読んだ。
兄の部屋を変質的にアサる中学2年の弟と、それを執拗に監視し報復をしていく高校2年の兄を巡る物語。史上最年少17歳・高校生による第40回文芸賞受賞作。 非常におもしろかった。とにかく読ませる作品。テーマ的に好き嫌いは分かれるかもしれないが、展開がうまく、登場人物の心理描写がとてもおもしろい。 ただ・・・(この続きは、下の続きに書きます。ネタばれはしませんが、先入観なくこの小説読みたい方はクリックしない方がいいかも) 話は多少ずれますが、人の部屋をアサるという行動、というかその気持ちちょっと判るかも。この小説の主人公は、兄の所有するエッチ関係のものを見たくてアサるわけだが、やはりそこにはその目的以外にも<アサるという行為自体>を楽しんでたりもする。 もちろん僕は人の部屋をアサったりはしないが(一人暮らしなのでしたくてもムリってそうじゃなくてもしませんが)他人の秘密を覗き見したいというよりも、小さい頃やった宝探し的な感覚で楽しそう。そして、そこにばれちゃいけないという任務が加わるわけで、そして極めつけは罪悪感がドキドキ感を助長してくれるという・・・ アサらないまでも人の部屋って楽しいですよね。「へーこういうのを大事にしてるんだ」「あっコレかっこいい」とかね。 さて、この著者、次は爽やかなヒューマンドラマなんかいいんじゃないかなーと勝手に期待しています。 ただ・・・の続き あの終わり方はどうなんだろう? あの手法(っていうと大袈裟だが)使ったのはいいとしても、映画でもたまにあっておもしろい手法だなと思うし。でも、この作品の読後感としては普通に終わらせた方が良かったんではないかと。 どちらにしても、あの最後の1文は「あー、やっちゃったなー」と思った。他人を気づかってるフリして実は自分のこと考えてるっていう、ホントよくあるつまらないB級ネタと思ってしまいました、が、まあ、それを余り補っておもしろい作品だったからいいんですけど。
by m-s-t-pink
| 2005-05-27 22:28
| 読書
|
ファン申請 |
||